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コロナではなく人ではないのか

世界的に感染者が増え続けている新型コロナウィルス。毎日「どこどこで初の感染者が〜」「どこどこの国は渡航禁止〜」というニュースが否が応でも入ってくる。

 

「未知のウィルス」

 

これほど大多数の人間にとって恐れられる二つ名はそう多くはないと思う。

 

確かに、感染力も高く、学校は休みになり、自宅勤務やら、世界経済の混乱やら、恐ろしいことこの上ないとは思う。

と同時に、果たしてこれはコロナが怖いのだろうか、と思う場面が多い。

 

マスクの買い占め、アジア系人種に対する差別、コロナハラスメント(これは一般的な言葉なのかは分からないが)、デマによるトイレットペーパーの買い占め等々。

 

これらの原因は絶対的にコロナにあるとは思う。しかし、コロナだけがそうさせるものではないはずだ。一番恐ろしいのは群衆心理だと日に日に強く感じている。先ほど挙げたものは全て強い群衆心理が働いているために起きているものであると思う。

 

特に恐いのは''無意識''の'群衆心理。

ある目的に一直線に向かっていく集団の心理というのはとても恐ろしい。何しろブレーキの掛けようがないからだ。

 

そして誰もが正しいと思っていることだ。一部はそう思っていないとしても、分母が大きければ多いほど少数派の思考は無視されてしまう。

いわば数の暴力。絶対的に肯定された組織の恐ろしさは新興宗教と同じかそれ以上の不気味さと威圧感があるように思う。

 

そういう群衆を構成する一人に自分自身も容易になり得る不安と危機感を最近のコロナ関連の報道を見聞きして感じる事が多い。視野を広くして生きていきたい。