日々生活をしていると時々、初対面なのにタメ口を使ってくる人間に出くわす。
特に仕事中にそういう人間と相対する確率が高い。
初対面の人と話すときは敬語を使うことが常識だと思っている私は一瞬ひるんでしまう。というか、あっけにとられる。
あれ?私たち知り合いでしたっけ?と問いかけてしまいそうになる(ここでもあくまで敬語)。
人にはそれぞれの距離感があるので、一概には言えない部分があるが、初対面からタメ口というのはどうかしている。
確実に距離感を間違えている。
例えるなら、外野の深いところに飛んできた打球なのにどんどん前進していくようなものだ。
距離感なんてまるで掴めていない。むしろ見えてるのか?と思うほどだ。
というか、大前提として、失礼だ。
失礼を「フランクな性格」という一言だけで片付けてしまって良いのだろうか、いや、良くない(反語)
タメ口でも許せるタメ口と許せないタメ口がある。
許せるのは、主に敬語を使っている中にたまにタメ口が混ざるタイプだ。
敬語:タメ口の割合が、8:2くらいが一番良い。それくらいだと可愛げがあるし、タメ口にも少し愛くるしさが感じられる。
逆に許せないのは、お分かりかもしれないが終始タメ口のタイプ。
敬語:タメ口の割合は0:10だ。想像しただけで眉間に皺がよる。
その中でも最上級に印象が悪いのが、タメ口が強すぎる人間だ。
タメ口が「〜でしょ」とか「〜だよね」等であれば、まあ、みぞおちを一発殴る程度で怒りはおさまる。
しかし、これが「〜だろ」や「〜じゃねえか」等ぶっきらぼうさに拍車がかかったものだと、顔面タコ殴りレベルであるし、少し不機嫌さが表に出てしまっているかもしれない。
おそらくそういう人間と話している時の私は、少し態度が悪くなっているし、相槌もろくに打たなくなっている(それでもなるべく最小限に抑えているつもり)。
「馬鹿」って言うと「馬鹿」って言う。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも
なんて金子みすゞも言ってるくらいだから私は正常だと思うんです(という自己弁護をしてみたり)。
私より何十倍何百倍もそういう人間に接しているのに、笑顔を絶やさず接客するような、バリバリのサービス業の人ってやっぱりすごい。
見習いたい。
でも意外と私のような人間より、バリバリのサービス業の人の方が、そういう人間をゴミを扱うように見ているのかもしれないな。
そう考えると、自分の感情を必死に押し殺しつつもそういう人間と接している自分が、少し誇らしく感じられる。