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理不尽への耐性をもっと強くしたい

理不尽が苦手だ。嫌いだと言ったほうが適切かもしれない。

やってもいないことをやったと言われたり、他人のミスの濡れ衣を着せられたり。

態度には出さないが、何かいわれのない事を言われるとすぐに頭に血が上ってしまう。すぐさま飛びかかって殴りたくなるくらいだ。態度には絶対出さない。態度に出したら何かそいつに負けたことになると思うから。

 

これまで生きていて理不尽は幾度となく私に降りかかってきた。それはある程度構えている時に来ることもあれば、全く予期せぬタイミングで来る事もある。

前者は、相手がこう来たらこう、というようにある程度パターン化して対策を練ることができるので、心理的動揺は少ない。危ないのは後者の方だ。

後者は、何も対策をしていないのにいきなりダメージを受けるので、パニックになってしまう。元来私は何につけても、予測や対策をしておかなければ落ち着かないタイプ、言い換えれば、臨機応変な対応ができない人間だ。なので、たとえ少しの衝撃であっても、ひどく動揺し、うろたえてしまう。

 

長い人生を生きる上で、理不尽への耐性をつけておくことは私の中で重要なテーマとなっている。日頃からどういう対策をとればいいのか、いつも考えている。そこで思いついて実践している事が四つ程ある。

 

まず一つ目は、別のことを考えるということ。理不尽を言われている最中に「はい」と話を聞いているふりをしつつ、全く別のことを考えるようにしている。(今日帰ってから何しようかな)や(今度の休日は何をしよう)等、楽しいことを考えると気分が楽だ。

 

二つ目は、心の中で殴ったり蹴ったりしている姿を想像する事。あまりに頭にきてしまった時によくやっている。理不尽を言ってきているそいつを、想像上で思いっきり殴ったり蹴ったりしている。これが思いの外効果的で、多少怒りを抑えることができる。

 

三つ目は、心の中で罵倒する事。心の中で滅茶苦茶に悪口を言っている。それはもう普段対人では絶対に口にすることはないような罵詈雑言を浴びせている。そういう風に想像していると案外気持ちが楽になるものだ。

 

四つ目は嫌味を言う事。これは心の中ではなく、現実にである。しかし、いかんせん頭の回転が速くないため、瞬発的に嫌味を考えつかない。考えついたとしても、少しタイミングがずれてしまうので相手にクリーンヒットしないことが多い。自らの脳内処理速度を恨むしかないのが辛い部分だ。

 

上記のような対策は、根本的な解決策とはいえない。私は理不尽への「耐性」が欲しいので、本来であれば、どんな理不尽にも負けない不屈の精神力的なものが欲しいのだが、そんなものは手に入るはずもない。大事なのは、気の持ちようによって耐性をつけていくことであるように思える。