<満足>
心にかなって不平不満のないこと。心が満ち足りること。また、そのさま。
(デジタル大辞泉より)
皆が満足を目指す。
なぜか。
理由は単純で、満足は心地良い。
満足すればそれ以外に必要なものは無いし、皆が満足すれば争いごとも不快なことも起こらない。
だから皆が満足を目指す。
しかし、満足は必ずしも絶対的に良いことだとは限らない。
多少の不満があるくらいが、丁度いいのかもしれない(あまりありすぎるのも困りものだが)。
なぜなら、満足するとそれ以上のことを考えなくなってしまうからだ。
「満足」というのは、様々な感情のピラミッドの頂点に位置するものだ。
満足してしまうと、それより更に上を目指すということをしなくなる。
当たり前だ。満足が最高峰なのだから。
不平不満があるということは、要するにそれだけ改善の余地がある、伸びしろがあるということだ。
よくCMなんかで、顧客満足度を円グラフで表しているのを見かける。
それで大抵満足が90%前後で、残りの数%が不満だというものになっている。
ふと思ったが、これは視聴者に対しての
「残りの数%の不満もいつか満足に変えるための取り組みを行っていますよアピール」
も含まれているのではないか。
だとすれば、あざとい。
女子で言ったら「小悪魔系」タイプだ。
………
話は少し逸れたが、まとめると満足はしないほうがいいということだ(まとまってない)。
食事だってよく「腹八分目」と言われるし、さっき例に挙げたアンケートだって満足度100%より90%くらいの方がなんか信用できる。
マー君だって、2013年の24勝0敗よりも、2011年の19勝5敗のほうが現実感があるし、そっちのほうがなんかエース感も強い。
満足なんてスケールで測れるものではないし、満足だと思っていたら実はまだ本当に満足していなかったなんてこともザラにある。
結局本当に満足している人なんていないのか。
だから度々、様々な分野でブレイクスルーが起こるのかもしれない。
またまだ成長できるということか。