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現実から逃避する手段が東京へ向かう事なんだ

毎日同じことの繰り返しだ。日々に潤いがない。

 

こんな風に思う社会人は数え切れないくらい多くいるだろう。私もその例外ではなく、毎日悶々として生きている。

 

この心のもやもやは何なのか。その答えは出ない。だから余計に悶々とする。

 

休みの日にリフレッシュすれば良いのだが、生憎私にはこれといった趣味が無い。なのでリフレッシュといってもその方法がわからない。

 

そんな私の唯一と言ってもいいリフレッシュの時間がある。それが仕事が終わってから特急電車に乗って東京へ向かうことだ。

 

私が暮らしているのは東京駅まで特急電車で約2時間程度かかるところだ。毎月少なくとも一度は、東京に行くようになって早数年だ。

 

何が私を東京へと向かわせるのか。東京に行って特段何かするわけでもないし、明確な目的も特に無い。しかし、向かうのだ。それがリフレッシュなのだ。

 

上手く表現できないが、日常から逃げることができるような感覚が好きだ。いわゆる現実逃避ってやつだ。

自分のいる場所から物理的に遠ざかって行くと、日常の全てから解き放たれていく感覚を味わえる。

 

私は特急電車が好きだ。特急電車は誰かと向かい合って座ることもないし、窓側の席を取れれば夜景をずっと見ていることもできる。そして気兼ねなく眠ることができる。

 

私は大体乗車してから1時間経つか経たないかくらいのところで眠りにつき、到着直前に起きる。起きた時はだいぶ遠くまで来たという高揚感と、まどろみの余韻に浸っている。

特急電車は何故かわからないがよく眠れるのだ。

 

ようやく到着。東京駅の改札をくぐって、いざ、外へ出ると、いつもの荘厳な景色が広がっていた。

 

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毎回変わらない丸の内の駅舎、ビルディング、行き交う人々。何度来ても変わらない。しかし、同時に、何度来ても美しい。この美しさが私を励ましてくれているような気がする。

 

私が東京の好きな部分は良い意味で、他人に興味がないというところだ。

何というか、誰も他人を干渉しないし、されることもないという、ある種の自由さがある。

 

田舎にも田舎なりのいいところはあるが、他者からの干渉が都市部に比べて強すぎる気がする。

狭いコミュニティに溶け込むために他者を監視して、また他者から監視されているような感覚が何となくいつもある。私自身がそういうものに対して敏感だということもあるが、少なからずそういった側面はあるはずだ。

 

私は常々そういうものから解放されたいと思っている部分がある。そういうものを窮屈に感じている。なので、東京というのは私にとってはまさに天国ともいえるような場所だ。

 

東京の無機質さが私に優しく微笑みかけてくれる。私を生かしてくれる。