「副業でお小遣いを増やしたい」
そんな事を考えていて見つけたのが
でした。
最初は「怪しそうだな」と思っていたのですが、国内証券会社でも取引できることを知ってすぐに安心。取引口座の開設をしました。
今思えばこれが悪夢の入り口でした…
結論を先に言うと、私は2ヶ月足らずの間に200万円を失ってしまいました。今でも思い出すと辛くなります。では、なぜそんな額を失ってしまったのか、その経緯について書いていきたい思います。
この記事を読んでいただき、バイナリーオプションに興味を持っている方の参考になればと思います。
目次
バイナリーオプションとは？
これは簡単に言うと、取引開始時刻から取引終了時刻までのある一定時間内で、値段が上昇するか下落するかを予想するものです。
私は国内最大手のGMOクリック証券にて取引を行なっていました。
取引可能時間は8:00〜翌5:00まで(土日除く)です。1回の取引時間は3時間であり、それが一日に10回あります(2時間おきに新しい取引時間が開始)。
8:00〜11:00、10:00〜13:00、12:00〜15:00というように続いていきます。
満期時間2分前以降には、判定時間となるため売買ともに注文受付が停止されます。つまり売りたくても売れませんし買いたくても買えません。
満期時に自分の予測通りとなった場合は
1枚につき1,000円ペイアウトされます。
例えば、1枚600円の時に買って、満期時に予測通りであれば、1,000円を受け取ることができるので、1,000-600＝400円の利益が出るということです。
また、損失については、購入に費やした金額以上の損失が出ることはありません。
取り立てて知識も必要なく単純明快なルールであったので、良くも悪くも私はすぐに取引を始めることができました。
実際の取引内容及び経過(順調編)
そんな軽い気持ちでバイナリーオプションを始めた私でしたが、最初は笑いが出てしまうほど簡単に勝てていました。
これが私の取引初日の結果です。
10,000円の元手を5連勝で2,802円増やしました。たしかこの時は500円前後を1枚ずつ勝っての利益でした。
今考えると何気にすごいですね(自画自賛)
これで気分が良くなってしまうのが人間というものです。
その後数日間は少額での取引を行なっていたのですが、私は良からぬことを思いついてしまいました。
「10,000円で2,000円稼げたんだから元手を増やせばもっと大きく稼げるはず」
遅かれ早かれこの考えに思い至ってしまうことは必然でした。
そこから元手を100,000円増やして取引を行いました。
すると
思ったとおりでした！
元手を増やした分、勝った時の利益が大きく増えました。
ただ、当然毎回勝ち続けることができるわけではありません。
負けた時に何が原因だったか、どうしたらもっと勝てるかを考えるわけです。
そこで、次の戦略として、
値段が高い時に大量買いしよう
と思いつきました。
500円の時に買うよりも900円の時に買った方が、1枚毎の利益は少なくなりますが勝てる確率は格段に高くなりますからね。
私はその頃から元手を200,000円にして、値段が950円前後の時に買うということを徹底しました。
200,000÷950＝210(枚)を購入していました。
これで利益は、210×50＝10,500円の利益が出ます。
これで“余程のこと”がない限り勝てるわけです。
この時、私は心の中で
(うわぁ、俺これ天才じゃん。日給数万とか、もう働かなくていいじゃん。)
なんて自惚れていました。今思えばぶん殴ってやりたいですね。
ただ、先程の“余程のこと”が結構な確率で起こり得ることをその時の私は知らずにいました。
実際の取引内容及び経過(どん底編)
甘かったです。
200,000円突っ込んで10,000円前後を増やしにいく…
こんなのリスクとリターンを天秤に掛けたらリスクが大き過ぎます。
そしてついにその時が来ます。
もう何というか目の前が真っ暗になりました。
心臓がとてつもなく痛くなって身体に力が入りませんでした。とてつもないショックが私の心と体を襲いました。
「(あゝ、俺は何をやっているんだ)」
涙も出ないほどの猛烈な虚無感でした。
ここでやめておけば良かったんです。それなのに…
「(次は勝てるはず…勝ってさっきの負けを取り返してやる…)」と、半ば思考することができなくなりつつ次の200,000円を即時入金して取引をします。
先程950円の時に買って負けているのに、今度は500円の時に400枚(保有上限200枚×2)を購入しました。
さらにリスクを高めての取引をしたのです。
しかしその時は何故か勝つ気満々で、(勝てば先程の負けを文字通り帳消しにすることができる…)この言葉を呪文のように頭の中で繰り返していました。
もはや丁半博打そのものです。
人間に与えられた''考える''という素晴らしい特権を全く行使せず、感情のままに指を動かしていました。
こういう時というのは、やはり上手くいかないものです。
結果こうなりました。
一夜で約50万円のマイナス………
手取り約3ヶ月分が一夜で………
精神が崩壊してしまう寸前でした。何というか、顔のパーツが福笑いみたいにポロポロと下に落ちていくような、そんな感覚でした。
余談ですが、この-50万円を叩き出した翌日は会社の部課長の送別会でした。
部課長よりも私をどこかへ送り出してほしい気分でした。心から。
気付くと貯金は底をついていました。
もうお金が無いわけですから、やめるしかないですよね。普通は。
しかし、私はやめませんでした。いや、やめられなかったのです。
そうです。私は異常でした。
地獄はここからも続きます。いや、自ら地獄へ歩みを進めていっていたのです。
私は某消費者金融から借金をしつつ取引を行なうことにしたのです。私の所得では100万円まで借りることができました。
その後も試行錯誤して様々なやり方で取引を行いました。
しかし、知識があっても勝つことが難しいのに無知な私が勝てるわけもなく…。
資金はどんどん減っていくばかり。
そして気付けば借り入れ上限の100万円すらも底をついてしまいました。
気付けば残ったのは100万円の借金と虚しさだけ。一体私は何をしていたのでしょうか。これは夢だ夢のはずだと何度現実逃避したことかわかりませんでした。
まとめ
今振り返ってみると
「最初の頃にあんなに簡単に勝てていたのだからまた勝てるはず」
という甘く愚かな認識だけが私を取引へと駆り立てていたのでした。
正直これはそれぞれの人の性格や環境によって違ってくるので一概にはやめたほうがいいともおすすめするとも言えません。
しかし、いくつか確かなことは、
・感情に絶対に流されない
・常に負けた時の損失を考えながら取引する
・上がる「だろう」、下がる「だろう」といういわゆる''なんとなく''で購入はしない
ということに尽きると思います。
これが私の失敗談、そして皆さんに伝えられる事の全てです。
再度になってしまいますが、バイナリーオプションはやってはいけないともやったほうがいいとも私からはどちらとも言えません。
どの投資についても最終的には「自己責任」ですので、やるにしてもある程度の知識をつけるか、デモ取引で感覚を掴むか等行ったほうが良いと思います。
また、私の失敗談のような記事も探せばネット上にゴロゴロあると思いますので、そちらも参考にしていただいたほうがよろしいかと思います。
長文となってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事が皆様の人生のほんの少しでもお役に立てれば幸いと存じます。
