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先の事ばかりを考えてしまって今を楽しめない

今が楽しめない。正確に言うと、楽しいけれど心からは楽しめない。先の事ばかり考えてしまう。楽しんでいる自分を冷静に見ているもう一人の自分がいる。

 

だから我を忘れてテンションMAXで盛り上がれるタイプの人間がとても羨ましい。そこまでタガを外すことができないから。

 

旅行をしていても、帰りの事を考えてしまうし、ペットを飼おうとしても、ペットが死んだ時の事を考えて悲しくなってしまうし、必ずしも成功しないなら、やらなくてもいいかと考えてしまうし、綺麗な女性を見ても、美貌なんてほんのひと時だとすら考えてしまう。

 

良くない。とても良くない。これは生きていくという事から自ら楽しさを奪ってしまっているような気がする。だからどんどん人生が無機質なように感じてしまう。

 

楽しいと思っている事の最中ならばその事だけに集中すれば良いのに、それができない。

もうすぐ終わりかとか、終わった後は切ないなとか、片付け面倒だなとか、後で考えてもどうにでもなる事ばかりを考えてしまう。あの林修ですら「今じゃないでしょ」と言うだろう。

 

何というか、体はその場にいるのに意識がその場にないような感覚。

意識だけが、終わった後の未来にワープしているようなことがよくある。

 

先の事ばかり気にしていると、頭の中だけで考えるようになって、どんどん行動力が失われていく気がする。とても恐ろしいことだと思う。

 

そうとは分かっていても、やはり考えてしまう。そして行動自体が億劫に感じてしまう。だからといって、先の事を考えないようにしたほうがいいかというとそうでもない。何についても、ある程度先の事は予測しておくべきだと思う。

 

私の問題は、考えるとしても一歩先くらいの事を考えるべきなのに、三十歩くらい先の事まで考えてしまっている事だ。考え過ぎておそらく精神のすり減り具合は他の人の比ではない。

 

しかし、私なんかはいろいろと、ああでもないこうでもないと考える事が元から好きなので仕方がない。

これまでの人生でずっと考えるということをしてきたので、逆に、考えないというやり方が分からない。

仮に、考える事をしなくなったとしたら、それは果たして私なのだろうか。考えることが好きな私の自我は保てるのだろうか。

 

こんな風に、考えないという事に対しても考えてしまうわけで、おそらく私の考えてしまうという症状は重症だ。今度ちゃんと考えない方法について考えることにしよう。