イライラという感情は誰にでもある。人間だから仕方ない。生きていれば頭に血が昇る程のイライラを感じることも、人生で数度くらいはあるだろう。
穏やかそうに見える人だって、隠しているだけで心の中にそういう感情は必ずある。だから仕方ない。
しかし、仕方ないとは思えないような輩がいる。
それが、他人や物にあたるタイプの人間だ。こいつらは、私にとってはガンのような存在だ。百害あって一利なしとはよく言ったものだ。
どうして周囲の人間に気を遣えないのか。
不機嫌さを全面に出していれば周りが気を遣ってくれるとでも思っているのだろうか。だとすれば、馬鹿げている。自己中心的な考え方も大概にしてほしい。自分の中だけで処理してくれ。
多分、小さい頃にデパートの床で暫くギャーギャー泣いていたら何でも欲しいものを買ってもらえた類の人間だ。それに味をしめて、そうし続けてきて今に至っているのだろう。
いい歳して未だに子供と変わらないようなことをしているのだ。そして今までそれを注意してくれる人間が周囲にいなかったということだ。何と哀れなことだ。
とりあえず、世界はお前中心に廻っているわけじゃない。もっと周囲に目を向けろ。ということをどんな方法でもいいので教えてやらなければならないと思う。感情が上手くコントロールできないのであれば、それは「性格」の範疇に収まるものではない。「病気」だ。
では、そういう人間に同じことをやり返してやったらどうだろう。アパートの隣人がうるさい時に壁を叩くのと同じように。
おそらく、そういう人間は自分が周りを不快にさせているからやり返されているということに気付かない。
何なら逆に、「隣の奴がうるさくしてきやがった」と思うくらいだろう。そう、何故かこっちが悪者だ。そいつが元凶なのに。理不尽の極みだ。
そいつらは自分を客観視できていないし、自己制御能力が欠如している。我慢を覚えるべきだ。なんたらヨットスクールにでも通わせて矯正させでもすればいい。
普通は周りの目や迷惑を気にするはずだ。しかし言っても無駄だと思うようになった。普通じゃない人間に言っても直るはずがないのだから。
今までの経験上、そういうやつらは決まって感情の波が激しい。不機嫌だったかと思えば次の日には妙にテンションが高く、上機嫌だ。迷惑以外の何者でもない。
そして、そんな人間に迎合してしまう自分自身にも苛立ってくる。相手にするこちらのほうが疲れてしまう。もう振り回されるのは御免だ。
どのコミュニティに属したとしても、必ずそういう人間は一人や二人は出てくる。
人間関係を遮断して、一生引きこもってでもいればこんなことに精神をすり減らすことはないが、そんなことは無理だ。
ある程度自分の中で折り合いをつけながらやっていくしか方法はない。もう自分のマインドを変えるくらいしか対策は無い気がする。
ただ、一つだけ確実なのは、私は自分自身のイライラを他人にぶつけるようなことは決してしないということだ。そうなったら人間として終わりのような気がするから。