旅行に行く前のあのワクワク感。
それを一番味わえるのが計画を立てている時だと思っている。
まずはあそこにいって、それからあれを見て、あれを食べて、と考えているととても気分が高揚してくる。
私は旅行に行く直前までずっと細かい部分も計画を立て続けるタイプだ。
ここからここまでが約何分だからここには何分滞在して次に何時何分の電車に乗って等、一応スマートフォンのメモ帳に記しておくくらいには細かい。
そんな期待に胸を膨らませつつ指折り数えて旅行の日を待つ。
想像しただけでとてもテンションが上がる。
そしていざ、旅行当日。
直前まで練りに練ったスケジュールを元に
さあ楽しむぞ!
と張り切って自分で決めた行程通りに進んでいく。
すると大体昼過ぎ辺りに違和感が。
(あれ?… これ本当に楽しいのか…?)
そう思い始めるとその後は悲惨なもので、どんどんテンションが落ちていく。
結局そんな感じで旅行は終わってしまう。
しかし、その後すぐに次の旅行を楽しみにして計画を立てる。
何なら、旅行が終わって帰るために乗車している電車内で、もう次の旅行の計画を立てている。
そんなことを毎回繰り返しているような気がする。
なぜなのか考えてみても答えは出ない。
当たり前だ。答えが出るなら毎度毎度こんな風にはなっていない。
では、どうして計画を立てている時が一番楽しいのか。
その答えは単純だ。
想像の方が楽だし綺麗だからだ。
想像の中では、体力は使わないから疲れないし、気温は快適だし、空はいつも快晴だ。
そう。想像の中の旅行が、一番コンディションが最高なのだ。
だから実際の旅行は、想像の中の旅行から当然のごとく減点方式で満足度が決まっていく。
歩いて疲れるマイナス、思ったより暑い/寒いマイナス、天気が良くないマイナスなど。
なので
これ思ってたのと違う…
となってしまい旅行のモチベーションが下がっていくのだ。
結局、計画を立てている時が一番の旅行なのだ。