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そうだ 京都、行こう。長塚京三さん卒業が感慨深い

1993年から始まり、今年25周年を迎えたそうだ 京都、行こう。CMシリーズ。

 

その四半世紀にわたってCMのナレーションを務めてきた、俳優の長塚京三さんが、2018年秋分をもって卒業することとなった。

 

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私は、同CMシリーズがとても好きだった。

 

それを見て京都が好きになったと言っても過言ではない。

 

見る度に京都に行きたくなる映像と長塚さんの心落ち着かせるナレーション。

 

その声がもう来年以降CMでは聞けなくなると思うととても寂しい。

 

春夏秋冬、季節が変わる度に新しく流れるCMを毎回楽しみにしていた。

 

映像と長塚さんの語りがとてもマッチしていた。

 

言葉で上手く表現できないのがもどかしいが、人の心を引きつける語りと心地よい“間”。

 

あの“間”はCM、ナレーションに対して真摯に向き合った人しか出せない間であると、私は勝手に思っている。

 

CMは30秒間。その限られた時間の中で限られた言葉をいかに、他者の心に響くように語ることができるか。

 

そんな事がきちんと考えられているようにいつも感じていた。

 

心にスッと入り込んでくる語りとその余韻。

 

 

作品中の全てのコピーが好きだが、その中でも特に好きなものがある。

 

“風景は人がつくり上げるものなんですよね。この当たり前のことに1000年経った今、ドキリとするのはどうしてだろう。”

 

これがとても印象に残っている。

 

京都という都市の歴史的意義、美しさを目の当たりにした時にふと浮かび上がる感情を正に言い表している。

 

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勝手な事を言わせてもらえば、長塚さんが芸能活動を続ける限りはずっとナレーションを務めていてほしかった。

 

そんな風なことをついつい思ってしまう。

 

最後の作品となる2018年秋のナレーションでは、

 

「京都を、また新しく歩き直してみようと思います」

 

という言葉がある。

 

これが長塚さんのCM卒業の意味も込められているようで、とても感慨深い。

 

これまで長塚さんが創り上げてきたCMの世界観。

 

それが今後も引き継がれていくことを楽しみに、そして願っている。

 

25年間、大変お疲れ様でした。

 

そして、ありがとうございました。